Microsoft Office(マイクロソフト オフィス)に並行輸入品というものがあるのをご存じでしょうか?
これは主に中国やシンガポールなどでマイクロソフトが正規に販売しているOffice製品を業者が独自に日本国内へ輸入して日本人向けに販売している商品で、Amazonなどで販売されています。
今回はその並行輸入品を購入した私の顛末記をご紹介したいと思います。
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破格の安さの並行輸入品
並行輸入品の特徴はなんといっても価格です。
Microsoft Officeの国内品の価格は3万円以上しますが、並行輸入品はなんと約10分の1の3,800円程度です。もちろんオークションで氾濫しているような海賊版ではなく、正真正銘の正規品です。
中国などでMS Officeが極端に安く販売されているのは、物価の安い国々の人たちにもマイクロソフト製品を使って欲しいというマイクロソフトの戦略なのではないかと推測します。
私が購入したのはおよそ4年ほど前になりますが、当時はOffice Home and Student 2010の並行輸入品でしたが2013への無償アップグレードが出来たため、実質、Office Home and Student 2013を3,800円という破格の安さで購入できたことになります。
あまりの安さで当時もネットではかなり話題になっていたので同様に購入された方も結構いるのではないでしょか?
突然ライセンス認証が通らなくなった・・
並行輸入品とはいえ、正規品なので問題なくライセンス認証も行うことができ、4年ほどは問題なく使えていました。
しかし先日、Windows10の再インストールに伴い、Officeも再インストールが必要となり事件は起きました。
以下はインストールした後に表示されるライセンス認証ウィザード画面です。
ライセンス認証の方法としては、インターネット経由で行う方法と電話を使った認証の2つがありますが、まずはこれまでどおり「インターネット経由で行う(推奨)」を選んで先へ進みます。
すると、以下のような認証回数の上限オーバーというメッセージが出てしまいオンラインでの認証が通らず、一瞬焦ります・・
メッセージには認証の上限回数を超えているとあります。私は過去に2, 3回は再インストールしていますので、おそらく上限回数とは3回とか4回なのだと思います。
あらためてメッセージをよく読むと電話によるライセンス認証を選択すれば担当者に口頭で確認できるとあるので、いったんひとつ前の画面に戻ります。
今度は下の「ソフトウェアのライセンス認証を電話で行う」を選択して次へ進みますと以下のインストールIDが表示された画面になります。(IDはモザイクかけています)
この画面、通常ですと1番上の国名欄で日本を選択するとマイクロソフトの電話番号が表示されるのですが、なぜか表示されません・・
で、よくよく見ると、「電話によるライセンス認証手続きは、この製品ではサポートされていません。」とあります。
さっきは電話認証しろと言っていたのにどういうこと???と思いました。
おそらく、ここで行き詰ってしまう方も少なくないでしょう。あいかわらず不親切すぎますよねぇ、マイクロソフト。
仕方がないのでGoogle先生に聞いてマイクロソフトのライセンス認証の電話番号を自力で調べました。
こちらのページに書かれていますが、画面をキャプチャしたものも下に張り付けておきます。
ここで注意なのは、受付時間は24時間365日対応とありますが、オペレーターが対応してくれる時間は18時までということです。
マイクロソフトに電話する・・
いよいよ電話をかけます。
Officeのライセンスキーを書いた紙、そしてパソコン上で先ほどのインストールIDが表示されている画面を映した状態にして、いざフリーダイアル 0120-801-734に電話をします。
自動音声ガイダンスに従い、日本語:① 、Office:②とボタンを押して先に進みますと、インストールIDの入力を要求されますが、入力するだけ無駄なので無視しましょう。
4回ほど無視をしてガイダンスを聞いていると、オペレーターにつなぎたければ1番を押してくださいと言ってくれるので、ここで1番を押します。
運が良ければここでオペレーターに繋がると思いますが、常に混みあっているようで10~20分程度は待たされると思った方がよいでしょう。
待つこと20分、やっとオペレーターさんに繋がりました。
ちなみに、オペレーターさんは純日本人ではなく中国の方でした。最近は人件費削減のため、コールセンターなどを中国の大連などに設置する家電メーカーとかも多いですからきっとマイクロソフトも同じなんでしょうね。
さて、オペレーターさんに簡単に事情を説明するとインストールIDを聞かれます。
口頭でインストールIDを伝え、しばらく待たされた後、
「お待たせしました。この製品は日本で販売されているものではありません。よってこれ以上ライセンス認証の手続きを先に進めることはできません。申し訳ありません。販売店に返品してください。」
という衝撃のお言葉。Σ( ̄ロ ̄lll)ガーン
確かに日本で販売されているものではありませんが、マイクロソフトさんが正規販売している製品を購入しているわけですし、中国へ行ったときに買ったものを日本に来てからアクティベーションする場合だって可能性としてはあるわけですよね、、、だいたい4年も使っておいていまさら販売店に返品などできるわけないじゃないですか、、、
と色々とぶつぶつ言ったものの、最初のコメントを繰り返すだけでどうにもなりそうもありません。
「では、中国に旅行や出張へ行ったときにライセンス認証したらどうなるの?」
と聞いたところ、
「中国でライセンス認証しても、日本に戻ってきてネットにつなぐと、マイクロソフトがそれを探知してブロックされる可能性があります。」と意味不明な回答が返ってきました。ブロックって何をブロック???
「中国でこの商品を購入して中国内で認証したOfficeが入ったノートPCを日本に持ち込んだらOfficeが使えないとかの不具合が出るってことでしょうか?でも、実際、中国から出張で日本にきてみんな使ってますからありえないのでは?」と言ったら、
「可能性です。やってみないと私も分からないですが・・」とトーンダウン、適当だなぁ(^^;
おそらくですが、中国に行かずとも日本から中国のMSサポートに国際電話してライセンス認証すればイケる気がしますが、私、中国語しゃべれませんから、今回はあきらめることにしました。
よくよく考えれば、3,800円で4年もOfficeを使えたので十分にもとはとりました。またあらためて輸入版買えばいいだけだしね!(^^;
なんて思ったのもつかの間、AmazoのOffice2010/2013の並行輸入品はすでに売り切れで、最新の2016並行輸入版はかなり値段が高くなっており、リスクをおかしてあえて並行輸入版を購入するメリットはない気がしますね。
うーん、ということで手詰まりです。
とりあえず、使いたいのはExcelだけですから、当面は昔購入したKingsoft Officeでしのぐことにします。とほほ。