NTTが2023年1月31日に自社のADSLサービス「フレッツ・ADSL」のサービスを終了すると発表したニュースは記憶に新しいですね。
そんなADSLはもはや世間ではオワコンとも揶揄される始末ですが、我が家ではいまだ現役でADSLをバリバリ愛用しております。
ADSLを使い続ける理由は単にYoutubeやHuluなどの動画サービスを視聴するのに、必要十分な速度が出ているためで、あえて値段の高い光回線に移行する理由がないためです。
とはいえ、さすがに同時に二つの部屋で動画視聴などをするのは厳しいということもあり、以前、光サービスの中では最安のnuroへの移行を検討した時期がありました。(詳細は以下の記事をご参照ください)
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ADSLと光回線の価格差はたった900円!? 最安乗り換えプランを比較検討してみた。
nuroへの移行を諦めた理由
光回線ならnuroがコスパ最高!などと言っておきながら、結局、nuroへの移行は行わず今に至っているわけですが、その理由は2つあります。
まず一つ目は我が家の改築計画が出始めたことです。
当然、家を改築するならば、工事が必要なnuroへの移行は改築後でいいだろうと考えました。しかし、色々すったもんだありまして、いまだに家は改築していません(^^;
2つ目、これはかなりニッチな理由だと思いますが、nuroは他の光サービスと異なり、グローバルIPが1つしか割り当てられず、基本的に家庭内の端末に割り当てられるのはプライベートIPになるということです。
家庭内端末にグローバルIPが割り当てられないと何が不便かといいますと、一部のネット対戦ゲームが利用できなかったり、外出先から自宅ネットワーク内の機器へ簡単にはアクセスできません。この唯一割り当てられるグローバルIPも動的IP(といっても半固定)というのも問題ですね。
フレッツ系であればグローバルIPが複数割り当て可能らしいので、今後、光に乗り換えるとしたら、多少値段が高いですが、nuroではなくフレッツ系に移行すると思います。もちろん、改築後の話ですが。
ADSLの速度プランの変更を決意
家の改築話もいつになったら決まるのかがわからないので、とりあえず、工事やモデム交換など一切不要のADSL速度プランの変更を一か八か試してみたくなりました。
工事が不要の高速回線といえば、WiMAXも選択肢の一つではあり、改築までのつなぎの手段として一瞬迷いましたが、こちらもnuro同様にグローバルIPが割り当てられないうえ、容量制限があることや、2年もしくは3年縛りの契約が嫌で諦めました。
特にこの容量制限ですが、直近3日間で10GBを超えるとなんと1Mbpsに制限されてしまうのです。そう簡単には10GBは超えないと思うのですが、万が一超えてしまった際に、1Mbpsに制限されるのではたまりません。
MVNO SIMのように、うっかり容量を使い切ってしまった際に、追加チャージして緩和できるならいいのですが、そういう措置もとれないようなので、非常に不安です。
実際、つい先日もPCが起動しなくなったため、Windows10を入れなおしたのですが、更新パッチなどを当てたりしただけで簡単に3GBを超えてしまいましたからね。
[参考] WiMAX2+サービス ネットワーク混雑回避のための 速度制限について
http://www.uqwimax.jp/plan/wimax/note/gigahodai_speedlimit_10/
自宅で会社につないで仕事することも多いので、1Mbpsにされたら正直仕事にならず、容量を気にしてインターネットをやるのが我慢できませんでした。
話がWiMaxの愚痴になってしまいました・・
再び、ADSLに話を戻しますが、以前の考察ではNTTから我が家への線路長は1,670mもあるため、以下のグラフから判断すると、50Mにした際の予測値は6~14Mbps程度となります。
つまり、最悪ケースではプラン変更しても今の速度(6~7Mbps)と変わらないという可能性もあると考え、プラン変更を見送った経緯があります。
速度プラン変更であっても、NTT基地局側の工事が必要で工事費がかかりますし、仮に期待した速度が出ずに12Mプランに戻すにもまた工事費がかかるわけですから。
そうは言っても、たまたま12月ボーナスが出た直後で気前が良かったということもあるかもしれませんが、唐突に速度プランを変更しよう!と思い立った次第です(笑)
50Mにプラン変更した結果は?
結論から申し上げます。
12Mプランから50Mプランに変えた結果、下り速度は6~7Mbpsから11~12Mbpsへ約70%~80%の向上、上り回線については0.7Mbpsから1.4Mbpsへ倍増となりました。(^O^)/
プラン変更によりプロバイダ料金は1,880円⇒2,570円と690円上がりましたが、速度的には満足のいく結果となりました。もっと早くプラン変更しておけばよかったと反省しています。
余談ですが、以前の記事で、現在12Mプランでの実測値は5~6Mbpsと書いたのですが、最近では6~7Mbpsは出ています。おそらくですが、ADSLユーザーやADSL回線と干渉するというISDNのユーザーが減ったことによるもではないかと勝手に推測しています。
さらなる速度改善を目指した施策
50Mプランに変更後は昼夜を問わず、速度は11M台が出ており非常に満足しているのですが、欲が出てもう少し速度を上げられないかを試してみることにしました。
これはよく知られていることですが、ADSLはノイズに弱いので、スプリッタやモジュラケーブルをノイズに強いタイプに交換したり、フェライトコアを電源ケーブルなどに取り付けることで、一定の速度向上が期待できるというものです。
特にスプリッタについては、以下のノイズに強いスプリッタに交換することで速度が2Mbpsも上がったという話もあったので、試しにやってみようかなという気になりました。こちら↓
とはいえ、我が家のADSLモデムはスプリッタ内臓タイプなので、もっとも有望視されたノイズ対策されたスプリッタに交換する技は使えず、モジュラケーブルの交換、フェライトコアの追加の2つを試すことにしました。
早速手に入れたアイテムがこちらの2つです↓
まず、ケーブルですが、中身はこんな感じになっており、ケーブルはシールドされ、片側にフェライトコアが付いているのがわかりますね。
本当はモジュラケーブルの長さを短くするのが最良とされていますので、我が家にジャストフィットな30㎝のものが欲しかったのですが、20㎝の次に長いのは50㎝となってしまうので、今回は50㎝で妥協した次第です。
フェライトコアはこちら↓
こんなに必要ないのですが、複数個入りの方がかなりお得だったので、今後も使うだろうと思ってまとめ買いしました。
で、まずはケーブルのみを交換して速度を測定したところ、いきなり12Mを超えてしまい驚きました。
交換前も一度だけ12Mを超えたのを見たことがあるのですが、シールドケーブルに交換してからは常に12M台の速度を出すようになりました。0.5Mbps程度は確実に速度が上がっている印象です。
正直、全然期待はしていなかったものの、本当にシールドケーブルの効果はあるようです。
ちなみに、ケーブルの説明書をよく見ると、フェライトコアは壁のモジュラコンセント側に接続するような図になっています。
確かに部屋にノイズをまき散らさないという意味では、ノイズを元から断てそうなコンセント側につけるべき気がしますが、我が家の場合はフェライトコアをモデム側にした方が若干ですが速度が高かくなる気がして、モデム側にフェライトコアが付くような形で接続しています。
また、ケーブル交換の効果を実感したので、先ほど紹介したフェライトコアにも期待を持ったのですが、ADSLモデムの電源ケーブルやLANケーブルなどつけたりしましたが、効果は全く感じることができませんでした・・
この辺りは環境によると思いますが、ADSLの速度を上げたいという方はまずはシールドタイプのモジュラーケーブルを試されるのが良いかもしれません。
以上、簡単でしたが、ADSLのプラン変更したら本当に速度が上がったよというお話でした。