年配の親が寝室で使っている20インチの液晶テレビが壊れたため、新たに同サイズの液晶テレビを購入することになりました。
ちなみに壊れたのはソニーのKDL-20S2500という2006年発売の20インチ液晶テレビです。
電源を入れても、画面は真っ暗のまま、右下に『しばらくお待ちください』というメッセージが出た状態で何もおきません。
ネットで調べると、同機種で同じ症例に遭遇した人がちらほらいましたが、この症状は修理しないと直らないようで、高額な修理費を払うぐらいなら新型を買い換えようと判断した次第です。およそ10年間、問題なく稼働してくれたので十分に元はとったと思います。
テレビに求める条件
今回購入するテレビに求める条件ですが、年配者が寝室で見るだけなので、機能を多くは求めていません。
重視するのはサイズと使いやすさ、そして、安心の大手国内メーカー製であることです。
おそらく、製造国はどこも中国でしょうが、大手国内メーカーが中国で作った製品と中韓メーカーが中国で作った製品では、品質基準が違うので信頼度はだいぶ違います。
- メーカー:大手国内メーカー(ソニー、パナソニック、東芝、シャープ)
- サイズ:20~22インチ
- HDD録画機能:有り
- DLNA(DTCP-IP): あるとうれしい
我が家ではPT3を使ったテレビサーバーとnasneが常時稼働していますので、ネットワーク越しでこれらのサーバーの録画番組が見れると良いのですが、必ずしも必要ではなく、最低限、HDD録画が出来れば良いと思っています。
液晶テレビの売れ線モデルを調査してみた
いざ市場調査を始めると、国内大手メーカーは20インチ前後の小型液晶には力を入れていないようで、選択肢はほとんどなく、20~22インチサイズの液晶テレビはシャープしか出していません。
19インチであれば、パナソニックも出していますが、19インチでは今までより小さくなってしまうので、最低でも20インチが希望です。
この時点で、20~22インチであることにこだわると、必然的にAQUOS LC-22K30-Bがベストバイということになります。
DLNA(DTCP-IP)機能はありませんが前述のとおり許容範囲です。価格COMランキングでも小型液晶の中では売れ線のモデルです。
シャープのテレビは字幕の表示位置が選べる
うちの親は耳が遠くなり始めており、地デジから採用された字幕機能を愛用しています。
最近はバラエティ番組を中心に多くのテレビでテロップが表示されるので、それがだいぶ助けになるようなのですが、ドラマなどではテロップが表示されないので、字幕が重宝するそうです。
地デジの字幕のデメリットとして、画面に覆いかぶさるようにでかでかと字幕が表示されるので、いささかわずらしいのですが、なんと、シャープのテレビは、この字幕位置を映像に被らないようにできるんです。
もちろん、映像部分は小さくなってしまいますが、わずらしさはかなり軽減されますね。
もともと、想定していなかったのですが、これはとってもメリットであると感じ、第一候補はAQUOS LC-22K30-Bに決めました。
店頭で実物をチェックしてきた
機種をAQUOS LC-22K30-Bに決めましたので、早速、店頭で実物をチェックしてきたのですが、致命的な問題が発覚しました。
なんと、字幕切り替えボタンがリモコンにないのです。
今まで使っていたソニーの液晶テレビは字幕のON/OFFを一発で切り替えるボタンがリモコンにありましたが、シャープの液晶テレビには専用の字幕ボタンがないのです。
そのため、字幕を切り替えるにはメニュー画面を出して、面倒な操作をしないといけないのです。私には操作できますが、年配の親には難解ですし、なにより、字幕を番組によって切り替えたいのに、毎回こんなわずらわしい操作をやってられません。
どうやら字幕の一発切り替えボタンを用意しているのは、ソニーと東芝ぐらいのようですね。少なくとも小型液晶テレビの中では。
字幕機能は便利な機能だと思うのですが、各社によって力を入れるところが違うんでしょうね。
決め手は字幕ボタンの有無
最終的に選んだのはソニーのBRAVIA KDL-24W600AXです。
サイズ的には24インチなので、当初の希望から外れてしまうのですが、
- リモコンに字幕ボタンがある
- DLNA(DTCP-IP)がある
というのが大きなアドバンテージと考え、サイズは妥協することにしました。
24インチであれば、東芝のREGZA 24S11も字幕ボタンはあるのですが、どうせ3~4万も出すんだったらDLNA機能もあった方がいいだろうと思い、ソニーを選びました。
値段は当初の予定から少々あがってしまいますが、24インチサイズにこれだけの性能と機能を詰め込んだテレビは他にないと思いますので、納得の買い物だったと思っています。
便利な機能をちょっと挙げただけでもこんな感じです。ボイスズームは年配の両親にとっては役立つ機能だと思います。
- レコーダーの録画番組を別の部屋で見られる「ソニールームリンク」
- 面倒な配線なしでネットに接続「無線LAN内蔵」
- 声の大きさを自由にコントロールできる「ボイスズーム」
- 低遅延で操作がプレイヤーの思いのまま「新ゲームモード」
- 裏番組録画対応ダブルチューナー
そもそも、シャープは倒産寸前で、アフターサポートの面でも懸念がありますし。ホンハイに買収されてシャープブランドおよびサポートが継続したとしても、サポートのクオリティが下がる可能性は十分にありますしね。
そういう意味では東芝も同様なので、最初から選択肢の候補はパナソニックとソニーに絞っておくべきだったのかも(笑)
購入後レビュー(後日追記)
注文していたKDL-24W600AXが届きました。
20~24インチクラスの中では、デザイン・画質・機能、いずれも他社より抜きん出ており、トータルの満足感は非常に高いです。その分、値段も高いわけですが(^^;
一方で想定外だった残念ポイントをあげておきます。
- リモコンが小さい
これまで使っていたリモコンよりも一回りサイズが小さいため、ボタンがちょっと押しづらくなりました。それでもシャープのふにゃふにゃしたリモコンとかよりは押しやすいですが。さらに、電池も単4電池2本となっていて、交換頻度が多くなることも気になります。ただ、これまで使っていたリモコンも使えるので、もっぱら親は古いリモコンを愛用しています(笑) - nasne連携が使いづらい
最新のBRAVIAではテレビの番組表からnasneの録画予約したり、録画番組の削除などができるのですが、それが出来ません。他にもnasneの録画ファイル一覧を表示させても、サムネイルが表示されないとか、番組名が文字数制限で一部しか表示されないとかで、ちょっと見づらいですね。KDL-24W600AXは型番こそ変わっていますが、中身は2013年に発売されたKDL-24W600Aと同じため、基本機能が劣るのは仕方ないのですが、現在販売中のモデルなのですし、なんとかアップデートで対応してもらいたいものです。ちなみに、BRAVIAとnasneの対応状況はこちらのサポートページを見るとわかります。
他には今のところ他に気になるところはありません。これらの残念な点を考慮しても、このクラスの液晶テレビではベストチョイスではないかと思います。
小型テレビは利幅が薄いのかもしれませんが、一定の需要はあると思いますので、今後も大手国内メーカーには継続して小型テレビを販売していただきたいものです。